【野反湖】晩秋から冬へと季節が巡る天空の湖@群馬県吾妻郡中之条町
群馬を誇る美しい湖の一つ「野反湖」。紅葉シーズンを逃してしまいましたが、お天気もよく、湖と青空のコラボレーションを楽しむことができました。ここでは野反湖の魅力を中心に今回訪れた際の様子をご紹介します。
天空の湖と呼ばれる野反湖って?
吾妻郡中之条町にある野反湖は、群馬と長野そして新潟の県境、標高1,513メートルに位置する湖です。手付かずの自然が残り、周囲12キロメートルの大きさを誇ります。
周辺には標高2,000メートル級の山々が連なり、日本のスイスとも呼ばれている風光明媚なエリアです。
上信越高原国立公園に位置し、自然休養林に指定され、湖水をはじめ湿原や草原が広がりとても閑静ですが、変化の激しい気候で雪・雨の量が多く、天気の急変も多々あります。
実はダム湖として、作られた人造湖
野反湖は風光明媚な観光地として知られているが、日本で2番目に標高の高い野反ダムのダム湖。東京電力リニューアルパワーの発電用に1956年に作られました。ダム建設以前、一体は湿原だったが池が点在し野反池と呼ばれていたそう。
野反ダムはコンクリート表面遮水壁型のロックフィルダムで、日本には野反ダムを含めわずか4基しかないのだそう。
このダムは群馬・新潟・長野県を流れる中津川の水源であり、コバルトブルーの湖水は魚沼川から信濃川を流れ、日本海に注ぎます。
もちろんダムカードもあり、野反峠休憩舎・花の駅でももらえますよ。
高山植物の宝庫
野反湖の魅力は風景が美しいだけではありません。自然豊かな野反湖周辺では初夏から秋にかけて300種類もの高山植物が見られます。ノゾリキスゲやレンゲツツジ、ヤナギラン、コマクサなどの花が湖畔を彩りますよ。
秋には真っ赤な紅葉が湖面に映り込み、圧巻の光景を放つ絶景スポット。紅葉シーズンにはカメラを持った人で賑わいます。
キャンプ場を起点に楽しめるアクティビティー
湖畔の野反キャンプ場を起点にキャンプをはじめ、散策コースも充実し、自然を堪能しながら歩けるので、トレッキングにも人気のスポットにもなっています。
冬季間は降雪のため閉鎖
標高2,000メートルを超える野反湖は、降雪量が多いため、11月中旬から翌年の4月後半ぐらいにかけて、閉鎖になります。
閉鎖前でも気温が氷点下になることがあるので、訪れる際には道路の凍結にくれぐれも注意してくださいね!
11月の野反湖
2024年11月初旬、北風が強く陽が出ていても凍えるような寒さの野反湖。さすが2,000メートル級のエリアは、気候が違う!
野反湖のすぐ下までは、紅葉が色づいていましたが、残念なことにここはすでに終わってしまっていました。
が、湖と空の青さに癒されます。白樺の木々に覆われた山肌も風情があり、非日常的な風景。
野反峠休憩舎・花の駅ではお土産の販売やうどんや蕎麦、焼きおにぎりなども食べられるので、手ぶらでも安心。
珍しく夕方になっても雲ひとつない快晴で、これなら満点の星が見られるだろうなぁ、と寒さに負けて下山した筆者なのでした。
野反湖の詳細情報
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字入山
営業時間(野反峠休憩舎・花の駅):9:00〜17:00
定休日:不定休
駐車場:あり 無料
アクセス:車 関越自動車道渋川伊香保ICより約
地図
*施設情報などは取材時点の内容です。