【大日向の火とぼし】400年続く火祭りが山里の夏を彩る2日間@群馬県甘楽郡南牧村
珍しいお祭りといわれるものの中に火祭りがありますが、群馬県の山間にある南牧村では、例年お盆の時期に「火とぼし」と呼ばれる火祭りが行われ、県内外から見物客がたくさん足を運びます。伝統の火祭り「火とぼし」に初めて訪れてみたので、その際の様子などをご紹介しましょう。
群馬県西部の山間に位置する南牧村
南牧村の魅力について、いくつかの記事でご紹介していますが、群馬県西部に位置する人口約2,000人ほどの南牧村は水と緑が美しい自然が豊かなエリア。清流「南牧川」が流れ、その両岸の石垣の上に民家が立ち並ぶ風景が美しい、山間の村です。
「大日向の火とぼし」の歴史
この南牧村の大日向と呼ばれるエリアで行われる「大日向の火とぼし」。その始まりは今から400年以上も前にさかのぼり、群馬県内最大級の「火祭り」と言われ「あばれ祭り」に分類されるのだそう。
火とぼしは、1561(永禄4)年に武田信玄が上州(現在の群馬県)に攻め入り、小幡城主と戦った際、この地の先祖が小幡城主に反抗して武田軍を助け小幡軍を負かし、その喜びを火祭りで表したことからはじまったといわれています。
駐車場完備、マイクロバスの送迎あり
訪問したのは2024年8月14日。2024年は旧南牧中学校の校庭が専用の駐車場だったので、県道93号を走り、目指します。駐車場は広いのでかなりの数の車を収容できましたよ。
県道沿いのテントで受付を済ませ、なんもく村マスコット公「なんしぃちゃん」の缶バッチをいただきました、嬉しい!
スクールバスなどがマイクロバスとして何台も運行するので、待ち時間少なく駐車場から大日向橋まで連れて行ってくれます。
清流「南牧川」にかかる大日向橋周辺がたくさんの見物客で賑わっています。火とぼしの間も橋を渡れるので、対岸の安養寺近くの屋台にもアクセスできますよ。
大日向橋が炎の朱色に染まる圧巻の火祭り
群馬最大級、圧巻の火祭りがこちら。縄の先に火のついたワラをつけて、ぐるぐると回します。カメラのシャッタースピードをゆっくり目にすると、このような絵になります。
火が勢いよく燃え上がるワラを回すと大きな円が漆黒の闇に写し出され、3人で回すと橋の上に大きな火の輪が3つ連なり、幻想的な光景を放ちます。
山間の地、南牧村が古より続くまばゆい光に包まれる2日間なのでした。
大日向の火とぼし開催情報
日時:例年8月14日・15日(両日ともに18:00より)
住所:群馬県甘楽郡南牧村大日向274(大日向橋・安養寺周辺)
問い合わせ先:南牧村情報観光課 0274-87-2011 なんもく村観光協会
アクセス:車 上信越自動車道下仁田I ICより約20分