【ぼら待ちやぐら】伝統漁法を支えたやぐらが海との絶景を織りなす@石川県鳳珠郡

自然豊かで風光明媚な能登半島には数々の伝統的な文化があることで有名です。ここでは江戸時代から行われてきた、伝統的なぼら漁法で使われてきた「ぼら待ちやぐら」についてご紹介します。海の中に建てられた、木製のやぐらが幻想的な光景を放ちますよ。

伝統的・原始的な漁法を今につたえるぼら待ちやぐら

中居ポケットパーク近くにある案内板

ぼら待ちやぐらとは、海の中に丸太で組まれたやぐら。海底に袋網を仕掛け、ぼらがこの上を通るタイミングで網を引き上げるため、群れが通るのをこの上で待つというもの。江戸時代から行われてきた伝統的な漁法です。

天文学者の天文学者パーシバル・ローエルが奇景「怪鳥ロックの巣」のようだと表現したことでも知られています。

昔は湾のなかには40基ほどのやぐらがありましたが、1996年以降この漁法は見られなくなり、現在数基が残されています。

ぼら待ちやぐらと海の風景がこちら

三角形を載せ合わせたような形をしたボラ待ちやぐら。こちらは中居ふれあいパーク近くにあるものです。

穏やかな海を見張るかのようにせちされている丸太で作られたやぐら。深さは分かりませんが、ここまでどのように行くのだろう?という疑問がよぎります。

こちらは根本ポケットパーク近くにあるもの。

いずれも日本最古の漁法、ぼら待ちやぐらの看板が建てられています。

国道249号線沿い、七尾湾の穏やかな海だからこそみることができる、風情あふれるスポットです。

ぼら待ちやぐらの詳細情報

住所: 石川県鳳珠郡穴水町根木165(根本ポケットパーク)

住所: 石川県鳳珠郡穴水町比良(中居ポケットパーク)