【旧福浦灯台】レトロ可愛い姿が夕日と光に包まれる日本最古の木造灯台@石川県羽咋郡

能登半島の灯台めぐり。今回は日本で一番古い木造の灯台「旧福浦灯台」について。夕日とライトアップのコラボが感動の絶景を織りなしてくれました。

石川県羽咋郡志賀町にある日和山の見晴らしの良い高台にある旧福浦灯台。白色で木製の灯台はレトロでどことなく可愛らしい雰囲気を醸しだします。

旧福浦灯台の歴史は古く、江戸時代の1608年に地元で船商を営んでいた日野家の 5 代目「日野資信」がかがり火をたいたことがはじまりといわれています。断崖絶壁の多いこの地で、自家の船がスムーズに清常できるようにかがり火で船を導いたのだそう。

始まりから300年以上の時を経た 1876 年に現存する旧福浦灯台の建物が建設され、その後76年間船を港に導くために灯り続けてきました。

ここから南へ1.2km 南下したところに福浦灯台が作られたため、現在旧福浦灯台はその役目を終え、日和山の断崖絶壁に今でも佇んでいます。石川県の史跡にも指定され、2012年には映画「リトル・マエトラ」のロケ地にもなったのだそうです。

こちらが旧福浦灯台、建屋の周りは広場のようになっており、木製のベンチもあるのでのんびりできます。

眼下には日本海大海原や福浦港ののどかな風景が広がります。

そして日没が近づくにつれて夕日がどんどんと美しくなっていき、海に沈みゆく太陽と海と空がトワイライトに染まりゆく光景が心を掴んで離しません。

一度見たら忘れられない風景。日没後暗くなるにつれてライトアップされ幻想的な光景を放ちます。

現在は当たり前のように電気が灯り、港の入り口には灯標もありますが、旧福浦灯台が活躍していた時代には着岸するのにさぞかし苦労したのだろうなと、沈みゆく夕日を見ながら当時に思いをはせるのでした。

近くにある駐車場には「福浦港保育所跡地」の石碑のほか、日本遺産に登録される志賀町の文化財や北前船福浦港周遊コースの案内板も設置されています。(トイレはないのでご注意くださいね)

旧福浦灯台の詳細情報

住所:石川県羽咋郡志賀町福浦港

問合せ先:0767−32−1111(志賀町商工観光課)

アクセス:のと里山海道柳田ICより約30分

ほっと石川旅ねっと

参考サイト

しかまち観光ガイド:https://shika-guide.jp/spot/235/

日本埋立浚渫協会:https://www.umeshunkyo.or.jp/heritage-backnumber/17fukuura/data.html