【毛無峠】群馬秘境の絶景は登山も楽しめる自然豊かなスポット@群馬県嬬恋村他

群馬の秘境といえば毛無峠、ご存じの方も多いのではないでしょうか。標高1900を超える長野県と群馬県の県境の地で体感できる絶景、この地がなぜこんなに閑散としているのか、そして初心者でも安心して登山を楽しめる山をご案内しましょう。

ネットで群馬の秘境として注目を浴びる毛無峠

群馬県の北西部嬬恋村と長野の県境にまたがる毛無峠には「立ち入り禁止」の看板もあり群馬屈指の秘境の地として注目を浴びているスポットです。

この看板、一度はみたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。木が生えていない岩が転がる山に、錆びた鉄塔が殺伐とした雰囲気を醸し出します。

南側には草に覆われた破風山もあり。土色と緑のコントラストを楽しめるロケーションです。

初心者OK!気軽に登山もできる2つの山を散策

近くにある2つの山は初心者でも手軽に登山を楽しめます。どちらも片道1時間程度で楽しめます。天気が急変することもあるので、装備の準備はくれぐれもお忘れなく!

毛無山

毛無峠のシンボル的存在、鉄塔のあるはげ山。いわがゴロゴロと転がり、多少足場が悪いのですが登ることができます。

鉄塔を越えさらに登っていくと、目の前に破風岳が見え、壮大な雰囲気が漂います。

さらに登っていくと、石がたくさん積まれた頂上なるスポットへ到着。

ここから御飯山への登山道が続きますが、山小屋などはなく天気が急変することも多いので、ご注意を。

破風岳(はふうたけ)

毛無峠駐車場の西側に聳える緑に包まれたこちらが破風岳、標高1,999mを誇ります。

標高差180m、草原の登山道を駐車場から40分ほど歩くと登頂できます。登山道からは毛無峠の景色を一望できますが、登るにつれてその様子が少しずつ変わっていきます。

こちらが頂上で、毛無峠をはじめ長野県側に広がる岩場の絶景を眺望できます。

小串(おぐし)鉱山跡と毛無峠にある凄惨な歴史

毛無峠の眼下にかつてあった小串鉱山。日本で2番目の大きさを誇る硫黄鉱山で1929年に発掘が開始、最盛期には作業にかかわる人、その家族と2,000人以上がこの地で生活していました。

しかし1937年11月に鉱山の後ろにある斜面で大きな山津波が起こり、鉱山住宅をはじめ、小学校、事務所、製錬所などの施設が土砂に飲み込まれました。また製錬所では火薬庫に火がつき爆発、多くの人が犠牲になってしまったのです。

この絶景にはこんな悲惨で悲しい歴史があるのです。

そして現在、鉱山跡地へ続く道は立ち入り禁止。毛無峠の眼下にその跡地を見ることができます。このような凄惨で悲しい歴史があったことがなんとなく肌で感じられる、秘境の絶景スポットですね。

おわりに

群馬を誇る秘境の絶景と初心者でも登山を楽しめる2つの山をご紹介しました。毛無峠の看板や岩山、鉄塔そして目の前に広がる青々とした破風岳のコントラストとも言える茶色と緑が織りなす風景は圧巻です。

殺伐とした絶景の背景には凄惨な災害、事故があったのだと思うと複雑な気持ちになることは否めませんが。

夏から秋の紅葉シーズンまで自然や絶景を楽しめるので行楽にもピッタリ。自然と秘境の絶景そして登山も楽しみにぜひ訪れてみてくださいね。

毛無峠の詳細情報

住所:群馬県吾妻郡嬬恋村干俣

営業時間:24時間

料金:無料

駐車場:あり無料

アクセス:車 関越自動車道渋川伊香保ICより約2時間