【中山隧道】見学できる日本一長い手彫りのトンネル@新潟県長岡市
新潟県長岡市と魚沼市の間に日本一の手彫りトンネルがあるのをご存知でしょうか?雪深いこの地で生きる人々の生活や時には命をも守るために造られた中山隧道の歴史や様子をご紹介しましょう。
目次
中山隧道とは?!
中山隧道は新潟県の魚沼市と長岡市を走る国道291号線の旧道で全長922mのトンネルです。1933年から1949年の16年間をかけて作られた手彫りのトンネルです。
この辺一体は山々に囲まれており、近くの病院や買い物に行くためには厳しい中山峠を超えて1時間もの時間を費やさなければいけませんでした。
また冬には4mもの積雪となる豪雪地帯でもあり、吹雪などで歩くこともままならず、時には命を落とす人もいることから住民の話し合いにより中山隧道が建設されることになりました。
住民の方々が無報酬にも関わらず交代で、機械を使わずツルハシで作り上げたというから驚きです。
太平洋戦争で途中建設が中断しましたが16年の歳月をかけて1949年に貫通。1時間かかる道のりが雪が降っても20分で行き来できるようになり、周辺住民の生活環境が大きく改善されました。
1982年には国道291号線に指定、道路改良工事により隣に新中山トンネルができる1998年まで人々にとって大切な生活道路として愛されてきました。
隧道を進む
こちらは長岡市側の中山隧道。新中山トンネルの隣に寄り添うように佇んでいます。
足を運んだのは4月中旬、周辺にはまだ積雪がありこの地が豪雪地帯であることを目の当たりに、案内板が隧道の入り口にありますが、雪に埋もれています。
自由に見学できるようになっており、山古志の名所案内板がある駐車場に車を止めて近づいてみます。
隧道までの道は雪かきされていてアクセスしやすい。入り口には歴史や建設当時の様子が紹介されています。
奥へ進んでいきます。
隧道内はライトに照らされ、幻想的な光景が広がります。奥へ進むことができ、掘削されていた当時の道具のようなものも展示されているんですよ。
ここから先は行き止まり、まるでタイムスリップするかのようなトンネルが奥へと続いています。
おわりに
魚沼市から長岡市山古志の間にある手彫りのトンネル中山隧道をご紹介しましたがいかがでしたか?
手彫りされた日本最長のトンネルはとても幻想的な光景の反面、ツルハシを用い16年もの歳月をかけて人の手だけで作られた生活と時には命を守ってくれていたかと思うと、胸に込み上げてくるものがあります。
ドキュメント映画も作られ、土木学会選奨土木遺産にも認定されるほど周辺住民の方にとって同時とても重要だった中山隧道。
近くを通った際にはぜひ立ち寄ってぜひこの凄さを体感してみてくださいね。
中山隧道詳細情報
住所:新潟県長岡市山古志東竹沢
営業時間:24時間
駐車場:あり
アクセス:車 関越道自動車道小出ICより約30分