【下頭橋ラーメン】環七土佐っ子ラーメンの味を引き継ぐ背油チャッチャッ系@東京都板橋区

今から30年ほど前に東京環七周辺を一世風靡したと言われる背脂チャッチャッ系ラーメン。今まで何気なく食べていた背脂ラーメンの常識を覆す、歴史ある一杯を堪能してきたので、ルーツとともにご紹介します。

環七ラーメンブームを巻き起こした土佐っ子ラーメン

下頭橋ラーメン店内にある土佐っ子ラーメン由来の証

1980年代半ば〜90年代のバブル期に起きた環七ラーメンブーム 、東京江戸川区の臨海町から大田区までを結ぶ57kmの都道「環七通り」の板橋区のときわ台と中板橋あたりに、サラリーマンが仕事の後、タクシーでラーメンを食べに向かい、ブームとなったのだそう。

その火付け役になったのが「土佐っ子」と言われています。深夜でも100人を超える行列を作っていたのだそう。

土佐っ子のラーメンは、丼の外側まで背脂がたっぷりふりかけられているのが見た目の大きな特徴で、味は豚骨醤油味のこってり。

今の背脂チャッチャ系はこの土佐っ子がルーツになっているといっても過言ではなさそうです。

下頭橋ラーメンのルーツとロケーション

環七ラーメンの代表格「土佐っ子」で修行していた店主さんが、その味を受け継ぐべく「下は環七に店を持つ前、板橋区・南常盤台にある下頭橋という橋の近くで屋台をやっていたため、当時の地名を店名にした「下頭橋ラーメン」を2007年に開店させました。

板橋区の富士見街道沿いにあるお店がこちらで、右側の赤いのれんをくぐって入店します。

店内の様子とメニュー

レトロな佇まいの店内、木製のカウンターが7席あります。昔ながらの方式で、カウンターでお店の方にオーダーするスタンス。

そしてシンプルにメニューはラーメンとチャーシューメンの2種類です。

常連さんと思しき方が、背脂多め・大盛りなどを注文されていたので、希望があればお店の方に聞いてみてくださいね。

チャッチャッの量と佐っ子愛が半端ないラーメン

ラーメンをオーダーし、オペレーションを拝見させていただいたところ、まず丼に背油をチャッチャッします。そしてかえしを入れて、その後に麺・スープ・具材をのせていくのですが、はじめて見る調理法です。

ということで、丼の外にまで背油がたくさんついているラーメンが登場しました。

メンマは弾力があり、味がしっかりと染み込んでいます。ゆで卵のスライス、チャーシューそしてチャーシューが2枚入っています。

豚バラ肉を使った厚切りチャーシューはとろとろで味がしっかりついています。

スープは8割以上が背油な雰囲気。さぞかし脂っこいのでしょうと思いきや、しつこくなく、甘味さえ感じます。豚骨・ニンニク・ねぎ・椎茸などの香味野菜をじっくり炊き出した出汁と醤油ベースのかえしが絶妙な美味しさを奏でます。

中細ストレート麺に背油中心のスープが絡み、うまい!ちなみに麺の下にかえしが入っているので、しっかり混ぜて食べるのが定番なのだそうですよ。

カウンターにはラーメンだれがあるので、好みに応じて入れてみるといいですよ。

価格:900円(税込)

お店の情報

住所:東京都板橋区常盤台3-10-3

電話:03-3967-5957

営業時間:12:00〜20:00(食べログより)

定休日:水・木曜日

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